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災害がおこったときに自分にできることは??

「みえ まもりたい」の三田尚果です!
 多くの皆さんは、「災害発生時に自分に何ができるか」について、一度は考えたことがあるのではないかと思います。私は、ボランティアや物資を送ること等、自身が被災外にいるときにできることを思い浮かべます。
では、自分自身が被災した際にできることはないのでしょうか。
今回は、震災当時、宮城県立石巻西高校で教頭として避難所運営にあたった齋藤幸男先生に対して私たちが行ったインタビューをもとに、「避難所で私たち若者ができること」について、一緒に考えてみませんか? 

(齋藤幸男先生)


 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、地震や津波の被害を受けた多くの方が小中学校や高校などに避難を行い、避難生活を送りました。震災直後のニュースなどで、避難所で小・中学生が物資を運ぶ手伝いをする姿を目にした方も多いのではないでしょうか。
避難所の一つであった宮城県東松島市立野蒜小学校では、被災した家屋の片づけなどで親が避難所を離れている間、残された3・4歳の子どもを小学校5・6年の児童が世話をするといった光景も見られたそうです。同じ若者である小学生が小さい子のお世話ができると考えると、少し大きくなった中・高・大学生にはもっとできることが増えるのではないでしょうか?
しかし、避難所の状況によってできることは異なるので、普段から、自分が避難所で何ができるかをイメージしておくのは難しいですよね。そのため、まずは「自分に今何ができるかを考える」とともに、自分たちから避難所運営にあたる大人たちに対して「『私たちができることは何かありますか?できることをさせてください』と聞いてほしい」と齋藤先生はおっしゃっていました。これを聞き、自分ではできることが分からなくても、大人たちに聞くことで役割を見つけることができるのだということに気付くことができました。
また、「若者の『挨拶と声掛け』には、追い詰められた避難者の心を和らげる力がある」とも齋藤先生はおっしゃっていました。避難所に避難して生活環境が大きく変わり、不自由な生活が長期化することで、避難者の不安や不満がたまり、避難者の間で衝突も多く発生することになるのですが、若者が率先して避難所の中で「挨拶や声掛け」を行うことで、避難所内の雰囲気がずいぶんと和むのだそうです。実際に避難所運営を手伝おうと考えると難しく感じるかもしれませんが、「挨拶や声掛け」は、私たちにも簡単にできると思いませんか?
さらに、避難所運営には掃除等の私たちが日常で行っていることも含まれます。掃除をするときに、避難してきた地域の方よりも普段から学校で過ごしている学生の方が掃除用具の場所は詳しいですよね。地域の方に掃除用具の場所の説明から始めるより、自分たちで動いて掃除をしたほうが時間短縮になると思いませんか。
齋藤先生は、「避難所運営は大人と子供が一緒に行うこと」という視点が大切だとおっしゃっていました。ぜひ、皆さんもこの視点を大切にして、いざ被災した時に自分に何ができるか一度考えてみてください。 

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